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はじめての出会いは、当社が分譲しているララコート喜多町で分譲販売を開始したばかりの頃でした。
「お店を開きたい」というお問合わせをいただきました。
独立開業のご意思と思いをお伺いし、
「人目にはつくけれども、静かな落ち着ける場所でお店を開きたい。」という理想の土地選びから資金計画、店舗設計、建築までの全てをじっくり時間をかけてお手伝いさせていただきました。

どこでお店を構えるか
商業地としても人気が出てきていたララコート喜多町内でお店を開くご要望をいただきましたが、その中でどの立地にするか、という所からご一緒に考えていきました。当時は造成工事中で、大型の店舗もなければ、住宅地もほんの一部しか完成していないこと、街の全体像が全く目には見えない中で、将来的にはどのような街になるのかをお伝えしながら、「人目にはつくけれども、静かな落ち着ける場所でお店を開きたい。」というご要望を叶える現在の場所に決定しました。

まずは資金の調達と運営の計画を立てること
店舗の大きさ、配置計画、資金計画を組んでいきました。資金計画では早期の段階でお客様の要望している仕様やデザインを把握し、イニシャル及びランニングコストを的確に把握することに注意を払いながら、先行提案し計画を定めてまいりました。この段階では詳細については内容を決めることはできず、目に見えない部分も多々ありましたが、そんな中でも弊社を信頼してお任せ頂き計画を進めていけたのには感謝しております。

時間をかけてもしっくりこなかった店舗デザイン
計画を立て始めたのが早かったのが幸いし、土地の造成工事が終わるまに詳細の建物打合せをする時間はたっぷりとありました。設計担当と一緒に施主様のお考えを何度かお伺いし、イメージ図などをご提出。「良い」と言って頂くものの、なにかしっくりとこないという印象をうけましたのでつっこんでお聞きすると、「東京に施主さまのイメージにピッタリのお店がある」ということを聞きだしました。それを確認したくなり、すぐに営業担当、設計担当で東京まで実際に見に行きました。
実際に目にした瞬間、お客様が何を目指しているかを理解し、お互いのイメージがバッチリと合ったことを感じました。お互いのイメージを共有することが大切ですし、この部分で妥協せず細かいニュアンスを合わせることが大切なことを感じた瞬間でもありました。
そこからは、細部に至るまで、共有したイメージとコンセプトに一貫して沿っていけるよう当社なりにプロデュースを重ねコストバランスも考えながら、時には施主さまが迷う部分があった際も当社でリードしてご提案をすることができました。

施工ディティールへのこだわり
建築が始まってからは、オンリーワンのお店ですので、営業・設計・工務の各担当が現場で打合せしながら形をディティールを作り込んでいきました。意匠のため通常の建築ではあまり使わない部材をあえて使った部分も多く、施主さまには丁寧にご説明しつつ、風合いのある建物が出来上がりました。

お店のオープンとこれから
出会いからオープンまで「約2年のとても長いお付き合い」になりましたが、新しくお店をはじめられるという大きな節目に携わらせていただき、「なんとしてもお力になりたい」という気持ちがこもった建物になりました。建物が完成してそこで人々の暮らしが始まるというのはどの場合も同じなのですが、お引き渡し後もお施主様がご自身でインテリアなどに手をかけてもらいながら現在進行形で成長し、現在も更に洗練されています。今でも定期的にお邪魔をしていますが、照明を変えてみました、とか、この小物新しいですね、などお話をしながらお店の様子を拝見するのがとても楽しみな建物です。そういった施主様のこだわりは、きっとここに来られるお客様にも感じ取って頂けると思います。引き続き長いおつきあいをさせて頂ければありがたいと願っております。