ホンダパーツ日商 新潟営業所様
本田技研工業株式会社様グループ内の自動車部品の供給基地としての建築物。
バンパーやタイヤからネジ1本までを管理する大型の倉庫物件として、
非常に短い期間での施工を求められながらも倉庫としての理想を追求した物件です。
- 所在地
- 新潟県長岡市中之島
- 構造・規模
- 鉄骨造2階建
- 延床面積
- 4033.5
- 竣工年
- 2013年
- 発注者
- 株式会社ホンダパーツ日商新潟営業所 様
施主様の思い
地内に1000坪の倉庫と事務所を併設。
トラックヤードや従業員の駐車場も同時に確保してほしい。
夏場の倉庫内環境に対しては従業員の作業環境を改善した倉庫建築をご要望頂きました。
また、6月にご契約頂いてから、10月には竣工を迎え、11月には稼働を開始するタイトな
スケジュールでの建築に対応できる施工業者をお求めでした。
担当の思い
スピード
6月にご契約を頂いてから、11月の移転作業に間に合わせるため、全ての作業工程を見直し、
超効率化。設計のスピード、準備や計画をしっかりと持った施工、あらゆる申請面に対して
入念な準備をし、当社の持ちうる全てのノウハウを持って全ての作業を効率よく進めさせていただきました。
応用力を持った設計
まずは三角形の敷地のなかにに1000坪の倉庫を効率よく設置する必要がありました。
12メートルロングのトラックを乗り入れするために敷地の形状を効率よく利用し、角地であることを利用して、2方からの乗り入れの方式をご提案し、物流の効率良い動きを実現しました。
次に、倉庫内においては、大量のタイヤ保管を行うため、通常の棚では効率もスペースも必要となることを鑑みて、専用の棚を設計させていただくことで、省スペースかつ、効率のよい倉庫運営をご提案いたしました。
地域の気候を利用する
改善課題として大きく上げて頂いていた「夏場の倉庫内環境」は働く人の環境改善はもちろん、高熱によるパーツへの影響も鑑み様々な検討をいたしました。
屋根には100mmの断熱材をサンドしたダブル折板を採用し、太陽熱を抑えること。外壁には、倉庫にはあまり使用しない金属製の35mm断熱サイディングを採用しました。
加えて、建設地である中之島に吹く「季節風」を建物に取り入れることで倉庫内の環境を改善していくご提案をさせていただき、ご好評をいただきました。
総合力の発揮
短い工期でのお引き渡しでしたが、設計面から妥協をせず、当社の持ちうる全ての力を使い、お客様のお求めになっている「倉庫」を実現しました。
建築の総合プロデュースとして、できることをきちんと行い、難しい難題に挑戦した事例となりました。