コミュニティスペース付き社員寮建設
三条市の設備機器メーカー様からアパート建設のご依頼をいただき設計からスタートさせていただいた物件。この会社様は従来より社員向けに一般的なアパートを建設して提供していらっしゃいました。
当社は今回の建築のご依頼にあたり、「社員が一緒に使える空間」を談話室として設け、アパートを社宅として考え、社宅に居住する方だけではなく、他の従業員にも利用してもらえる施設としてご提案させていただきました。
- 所在地
- 新潟県三条市
- 構造・規模
- 木造2階建 1K5世帯+談話室
- 延床面積
- 228.86㎡
- 竣工年
- 2019
- 発注者
- 非公開
施主様の思い
人材募集
人材不足の折、人材の新規採用が難しくなっている。地元の三条市に限らず遠方からの採用を行い人材を確保したい。そのためのアパートでありたい。
他にないアパート
他の企業にない従業員向けサービスを作りたい
担当の思い
入居者の満足
まずは、ご入居いただく従業員の皆様の居住満足度の向上を考えました。アパートの日中の安心を担保するため、セキュリティを高めるために、セントラルセキュリティを採用しました。もちろん、各室のプライバシーにも十分配慮した設計です。
また、インターネット通信販売が多い時代。宅配ボックスを設置しました。
まずはご入居いただいた従業員が安心して、便利に過ごせるように配慮した設計としました。
社宅だから安くではなく。
社宅としてのアパート建設でしたが、「周辺のアパートより劣る」ではご入居いただく皆様に選んでもらえない。
結果として、人材の採用にもつながらなくなってしまいます。そのため、キッチンやお風呂などの設備もしっかりと充実。仮に近隣のアパートと比較されても「魅力的」と感じることができる社宅の建設ができました。
入居者も一緒に
今回、ご入居を予定している、従業員の方とお話をさせていただきました。直接ご要望をお聞きすることで、カラーコーディネート等の決定をさせていただきました。
通常のアパート建設では、入居者の年齢層を想像してアパートの内装コーディネートを施主様にご提案することが多いので、言ってしまえば「無難」なものを提案することが多くなります。
今回は、入居予定者様とお話をさせていただく機会をいただきました。実際に住まわれる人とお話をさせていただき、ご入居いただく皆様の世代が望む暮らしを感じながらのコーディネートとなりました。とても新鮮であり、「入居者の願い」を感じる素敵な機会をいただくことができたと感じています。
また、会社の一方的な押し付けの「社宅」ではない、施主様の「従業員への想い」を強く感じることができ、一層この会社様と社宅建設へのわたしたちの情熱も高めていただきました。
コミュニティとしての社宅
この「社宅」で実現した一番の機能が「コミュニティスペース」約15帖の洋室。土足で入室可能で出入りの自由なこの部屋にはトイレも完備。近隣の従業員も集めてちょっとした集まりに利用可能としています。もちろん、みんなが集まりやすいように駐車スペースも確保しています。
「疎遠」「個」の時代ではありますが、こういった時流だからこそ従業員の皆さんのコミュニケーションを大切にしたいと考える会社様の願いをカタチにさせていただくことができました。わたしたちも遊びに行きたい。そんなコミュニケーションの場を目指して。